初めての白馬岳ならここから!栂池・大池ルートの紹介

今回は白馬岳の王道登山コースの1つ、「栂池・大池コース」を紹介したいと思います。「大雪渓コース」と比べて少し長いですが、比較的に登りやすいコースです。 どんな見どころがあるか一緒に見ましょう。

スタート:栂池ゴンドラリフト「イブ」 

栂池ゴンドラリフト山麓駅

栂池登山口に行くために、ゴンドラリフトとロープウェイを使わなければなりません。白馬駅や長野駅からの直通バスがあり、大きい駐車場もあるので、交通アクセスがとてもいいです。 券売所でゴンドラリフトとロープウェイのセット券を買いましょう。

栂池ゴンドラリフトの長さは日本で2番目で、山頂駅まで20分かかります。天気がよかったら、白馬三山がきれいに見えます。ゴンドラリフトから降りたら、次はロープウェイに乗り継ぎます。 

チェックポイント① 栂池自然園 

栂池ヒュッテ

栂池登山口に栂池ヒュッテと栂池山荘という宿泊施設があって、前泊でしたらここが最適です。隣に栂池自然園で、春から秋までいろいろな植物が鑑賞できるので、登山客だけではなく、日帰りのお客さんもたくさんいらっしゃっています。

チェックポイント② 天狗原 (てんぐっぱら) 

天狗原は高山植物の湿原で、木道が設けられています。途中にベンチがあるので、休憩することもできます。ここからは本番です。急な岩場になるので、気を付けて進みましょう。 

チェックポイント③ 白馬乗鞍岳 

白馬乗鞍岳の直下に大きい岩場があります。6月まで雪がまだ残っているかもしれないので、アイゼンを持って行ったほうが安心です。ロープも設置されていますが、それを頼りすぎないように心がけてください。 

岩場を乗り越えたら白馬乗鞍岳です。平坦な山頂に大きいケルンが目立っています。白馬大池まであと少しなのでもうちょっと頑張りましょう。

チェックポイント④ 白馬大池

白馬大池は火山湖で、魚類は生息していませんが、クロサンショウウオがたくさん生息しています。水がきれいなので、肉眼でもはっきり確認できます。湖畔に白馬大池山荘があって、小屋泊もテント泊も可能です。ここで軽めな食事をして、再び白馬岳の方に向かいます。 

チェックポイント⑤ 船越の頭

ここからは主稜線に入ります。麓から見ると、ここの斜面は大きくて船の舷に似ているとされていますが、地元の人はそういう概念がなくて、「舟腰」という言葉を作ってそのまま名付けたそうです。その後転じて「船越」となりました。 

チェックポイント⑥ 小蓮華山

小蓮華山は新潟県の最高峰です。昔から信仰の山であって、鉄剣とお地蔵さんが祀られています。 

小蓮華山の稜線

チェックポイント⑦ 三国境

三国境から見る雪倉岳と朝日岳

白馬岳まで最後の休憩スポットです。ここは長野県・富山県・新潟県の県境なので、「三国境」と呼ばれているそうです。ここから雪倉岳・朝日岳方面に行くこともできます。 

チェックポイント⑧ 白馬岳山頂

後立山連峰の最高峰である白馬岳に登頂しました!ここで360度の絶景パノラマが楽しめます。立山・剱岳はもちろん、八ヶ岳・富士山もはっきり見えます。空気が澄んだ日に山形県と新潟県の間にある朝日連峰まで見えるらしいです。山頂に風景指示盤があって、それは1941年に小宮山正氏が人力で大雪渓ルートで山頂まで担ぎ上げました。パーツ1個で180キロ超えなので、超人とも言えますね。 

ゴール 白馬山荘

山頂から5分ぐらい下りたら、ゴールの白馬山荘です。ここは日本の最大級の山小屋で、数百人が宿泊可能です。相部屋から個室まで完備しているので、自分のニーズに合わせて部屋を選びましょう。隣に「スカイプラザ」というレストランがあって、立山・剱岳を見ながら食事するのも楽しみです。 

夕食限定メニューのビーフシチュー(要予約)もぜひご賞味ください。

コースタイム(参考用)

以上は栂池・白馬の登山レポートでした。いかがでしたか。

栂池ゴンドラ山麓駅 ⇒ 栂池自然園 ・・ 45分
栂池自然園 ⇒ 天狗原 ・・ 1時間10分
天狗原 ⇒ 白馬乗鞍岳 ・・ 1時間10分
白馬乗鞍岳 ⇒ 白馬大池 ・・ 35分
白馬大池 ⇒ 船越の頭 ・・ 45分
船越の頭 ⇒ 小蓮華山 ・・ 50分
小蓮華山 ⇒ 三国境 ・・ 45分
三国境 ⇒ 白馬岳 ・・ 45分
白馬岳 ⇒ 白馬山荘 ・・ 15分
合計 ・・ 7時間 (※休憩・食事時間は含まれていません)